キンドルで読める電子書籍には、リフロー型と固定レイアウト型、2種類のレイアウトが存在します。
文字が主体の小説や文庫本などはほとんどがリフロー型ですが、写真や図表が多く使われる雑誌、技術書、写真集などは固定レイアウト型が多くなっています。
リフロー型
フォントの大きさを拡大、縮小すると、それに応じてレイアウトも調整され、ページがキンドルの画面からはみ出ない。
マーカーを引く「ハイライト」や「メモ」機能も使える。
固定レイアウト型
ページが1枚の画像データとして構成される電子書籍。
ページが画像で構成されているため、ページを拡大するとレイアウトがはみ出る。
「ハイライト」や「メモ」も使うことができない。

小さな液晶画面では、固定レイアウト型の電子書籍は非常に読みづらいです。
そこで今回は、実際に私が持っている「kindle PaperWhite」を使って、固定レイアウト型の書籍がどれだけ読みにくいのかを検証した結果をお伝えします。
まだ固定レイアウト型の電子書籍を購入した経験の無い人は、ぜひ参考にしてみて下さい。
「kindle PaperWhite」で固定レイアウト型の雑誌を読んでみる
キンドル本の中にはたくさんの雑誌がありますが、今回は雑誌「ゲットナビ」を「kindle PaperWhite」で開いてみました。

ほとんどの雑誌は、このように半分のページがキンドルの液晶画面の大きさに合わせて表示されるようになっています。
フォントの大きなキャッチコピーや写真は拡大しなくても読むことができますが、それ以外の文字は小さすぎて読むことができません。
固定レイアウト型の電子書籍はフォントの大きさを変更することができませんが、その代わりに、指をつかってピンチインとピンチアウトをすれば、読みたい部分を拡大、縮小することができます。

雑誌のページを隅々まで読むためには、なんども拡大、縮小を繰り返す必要があるので、キンドルで固定レイアウトの書籍を読むのは非常にストレスを感じます。
拡大された状態では前後のページへ移動することもできないので、キンドルで固定レイアウトの書籍を読む場合は、ペラペラとページをめくりながら読むのは不可能に近いです。

「fireタブレット」で固定レイアウト型の雑誌を読んでみる
私はfireタブレットも持っているので、全くおなじ雑誌をfire HD8タブレットでも開いてみました。

液晶サイズは8インチなので「kindle PaperWhite」より若干大きくなっています。
個人差はあると思いますが、私の場合fire HD8なら画面を拡大することなく固定レイアウトの雑誌を読むことができました。
ちなみにキンドルで文字を拡大、縮小すると、ワンテンポ遅れて表示されるのですが、fire HD8ではタイムラグもなくスムーズに行うことができます。

さらに液晶画面の大きなfire HD10なら、より快適に固定レイアウトの書籍を読むことができそうです。
同じマンガをキンドルとfireタブレットで読んでみた
せっかくなので、同じマンガを「kindle PaperWhite」と「fire HD8タブレット」で読んでみました!
kindle PaperWhite

fire HD8

マンガは文字が少ないので、「kindle PaperWhite」でも十分に読むことができますが、画質の滑らかさは「fire HD8タブレット」の圧勝です!
最近のマンガは一部がカラーページで描かれているモノもあるので、それを見ることができないキンドルはちょっと損した気分になってしまいます。
またタブレットでは、キンドルのようにページをめくっても液晶画面が白黒反転しないので、サクサクとページをめくることができるのもイイですね。
ちなみにfireタブレットには、「ブルーシェイド」というブルーライトの量を少なくする機能もあります。
画面のギラギラ感が気になる人は、この機能をオンにすると、さらに読みやすくすることができますよ。
まとめ
今回検証して分かりましたが、固定レイアウト式の電子書籍をキンドルで読むのはオススメできません。
拡大、縮小を繰り返しながら読むくらいなら、紙の書籍を買ったほうが良いと断言できます。
購入する書籍が「固定レイアウト式」なのかは、販売ページにその旨の記載があるはずなので、購入前に必ずチェックするようにしましょう。

ですが、キンドル本は頻繁にセールが行われているので、紙の書籍よりもかなり安い価格で欲しい本が購入できるというメリットがあります。
このメリットを有効活用したい人や、マンガを購入する割合が高い人は、fireタブレットを購入しておくのもアリですね。
fireタブレットなら「プライムビデオ」や「プライムミュージック」も楽しめますよ~。